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靴、或いは泥、或いは友に等しく [愚]

Tuesday ,12th January 2016  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

帰宅した同居人は玄関から「猫のやつ!」などと騒がしく
居間へ姿を見せると問うより先に
彼の愛車へ猫の拵えたひっかき傷の深刻さを訴える。

猫というのは長いこと隣家の飼い猫と思っていた猫で
というのも隣家のひとが朝晩餌をあげているのを見ていたからなのだけれど
過日拙宅駐車場で寛ぐ猫をかいぐりかいぐりしている小学生に
そんなところで現を抜かされていてはいつ彼らを轢いてしまうか知れず
危ないし邪魔なので
「その猫は誰の猫ですか。連れて帰って貰えませんか」と言ってみたら
「この猫は誰の猫でもないです」という返事で
猫でも犬でも猿でも人間でも誰だって誰かのものではないに違いないが
小学生の言う「誰の猫でもない」は帰る家が無いという意味なのだった。
食糧は貰えるけれど寝床は貰えない、そういうことだ。
大雪の日も台風の日も路面から湯気の立つような熱帯と例えらえる日も
どれほど過ごしにくそうであっても夜通し外へ出されている謎が解けた。

同時に猫が何をしようと苦情をもっていく先のないことも知った。
ベランダを走り回ろうとそこからクルマへどすんと飛び降りようと
思いの外滑るわと慌てて立てた爪が思いの外長く
思いの外深い傷をボンネットに残そうと猫は聞く耳を持たぬし
代わりに話を聞く飼い主も持たない。
猫が網戸越しにシャアと威嚇して拙宅の犬を発狂させられたなら
猫へ網戸越しにシャアと私が応えるしかない。
馬鹿を見るばかりの人生である。主に鏡の中に。


先日、死んだ猫を見た。
クルマに撥ねられたものと思う。
あの猫も帰る家を持っていなかったのかも知れない。

りかちゃんというのはかつての同僚で
可愛らしい女の子のように憶えていたのだけれど
最近会ったひとの話によればババァになり果てたとのことである。
そしてその最近会ったひとの話によれば
りかちゃんは捨て猫の保護をしているらしい。
更にその最近会ったひとの話によれば
りかちゃんの捨て猫の保護とは
道端にいる猫を餌などを用いて呼び寄せ捕まえて家へ連れ帰ることらしく
元々の飼い主がいるかどうかについて考えることは全くないそうで
りかちゃんの思考のあれこれが私には風変わりというか何というか
捨て猫の保護なのか飼い猫の誘拐なのかよくわからない。

拙宅近辺には隣家の猫と思っていた猫によく似た猫がいたのだけれど
最近姿を見ない。
あの猫も帰る家がなかった。
帰る家はなかったけれど
りかちゃんに保護されていなければよいなと思う。
轢死していないことを願う強さと同じ強さで思う。
どうしてもそう思ってしまう。

いのうえともみ

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散髪屋の時計はいつも狂っている [愚]

Saturday ,28th February 2015  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

昨年、自分自身への誕生日プレゼントに選んだのは
サムライとかいう名の、腰へ巻くベルトに鞘のついたノコギリである。

同居人がおばばとか何とか呼ぶ知り合いから
「どうしてもあんたに」と貰い受けたヒメコブシが
「ヒメ」は矮性を示すものと思い込む私の予想を覆す成長を遂げ
上に横に伸びる枝のみでジャングルを形成するに至り
どうにかしなくてはとノコギリを手に入れたのだった。
狭い庭には陽が差さず自由な枝は拙宅の囲いを大幅にはみ出してもいて
切り株だけにしてくれるくらいの気持ちでノコギリを買った。

ノコギリでギコギコやってどうにかなるものかわからないけれど
おばばは同居人へヒメコブシを押し付けて直ぐ気が済んだというように死んで
乱暴者でありつつ感傷的な同居人は
どれだけ邪魔になろうとおばばのヒメコブシをどうにもする様子がなく
かと言って放っておく訳にはいかないと思っている節はあり
小人が靴を拵えるように自分の知らないところで片付けて欲しい感じ
そういうことでしょうと悪者になる気でいた。

そういう気でいることを木が気付いたのかどうか
毎年片手で数えるほどの花しかつけたことのないヒメコブシは
昨春に限って枝という枝に花を咲かせて見せた。
日陰をつくるばかりで邪魔と言い切るには花の咲かなさがあった。
積もる落ち葉は掃いても掃いても際限なく降るのに比して
咲く花といったらふたつみっつと数え甲斐のないこと甚だしく
その花も見つけたときには枯れはじめる素っ気なさでよいところがない。
そうして何年ものあいだ邪魔者でいたというのに切ろうと思った途端
数えきれぬ花をつけ満開にした。
何なのだ。

元々庭仕事とか草花の手入れとか屋外のあれこれが苦手で
人工的な灯りの下で音楽を聴き本を読み鼻歌っていたい私は
サムライは鞘へ収めておく、直ぐにそう決めた。
大抵の場合、後回し先送りしてよいことなどないのだけれど。

寿命の残っているものを自分の手で始末するとなれば
どうにもそうするしかないと思わなくては難しい。
取り返しのつかないことを敢えてするだけの決心がいる。
ヒメコブシの延命は私が私をまだ生かしておく理由にほぼ等しい。



母が電車に揺られてひとり実家へ出かけたのは
私が生まれる筈とされる日よりふた月も前のことだ。
けれど実家へ着いた翌日早朝、母は産気づき
病院へ行くためのクルマへと歩きながら路傍に私を産み落とした。
産声を上げず田舎道に転がる紫色の肉塊が私のはじまりである。

八歳くらいのとき妊娠していた母が
顔色を悪くして誰かひとを呼ぶよう言ったあと
やはり足の間をするすると紫色の肉塊を滑らせたことがあって
血にまみれたそれは母胎で死んだ弟だった。
穏やかに眠るような顔をしていたけれど死んでいるのは何故かわかった。

確かその夏、私は何匹かの金魚を殺した。
理由なく殺した。

いつだって自分のことがわからない。

himekobushi.jpg

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瓶の中、2%の果汁のしごと。 [愚]

Friday ,10th August 2012  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

いつまでも先方へ届かず
日本郵便に問い合わせると目黒区宛ての荷物が北海道へ送られていた。
ゆうパックを郵便局へ出すと郵便局員が宛先を見て
手入力で行き先記号印字の輸送用ラベルをつくり荷物へ貼る。
それが貼られたあとは輸送用ラベルを元に振り分けられ
目的地近くの郵便局へ送られる仕組みらしい。
郵便局員の入力に誤りがあろうと差出人が宛先にどう書いていようと
輸送用ラベルが北海道行きなら北海道へ機械的に送られてしまう。
七桁の郵便番号を機械が読み取るのではと訊ねたら
それはハガキ封書の類の話でゆうパックは局員頼りと言う。
人間の仕事であればどこかに確認工程が必要に思うが
誰がどういう方法で誤りがないか確かめるといった明確な規則はない。
呑気なのか余程優秀な人材を揃えているのか
間違いが起こることを想定していないらしかった。
日本郵便の考えや仕組みがどうあろうと
私の目黒区宛ての荷物は北海道へと動いてしまっているのだけれど。

金策で処分品を買い取り屋へ送ったため
期日までに届かなければ期日までに送金されずとても困る。
経済状況を赤の他人に明かすつもりはなかったが
ちょっとした間違いを大袈裟に騒いでいると思われては心外で
実情を打ち明けた。
すると、これからXX君が北海道へ向かい
@@で荷物を取り戻し即刻目黒へ送る手配をしますと言うのだった。
それは荷物の所在確認の電話をしてから郵便局へ出向き直接話を聞くまでの間に
局員が局内で決めたことである。
今日中は無理としても上手くいけば明日、最悪明後日には配達できます、
ご安心をと得意気に言われて局員たちの正気を疑った。
確かにそうして貰えば放っておくより早く軌道修正できそうだけれど
送料六百円の荷物とXX君の交通費を比べると無駄の多さに気が滅入る。
節約倹約に努める身には罪深ささえ感じる無駄だ。
そんな誠意の尽くし方は全くのところ私向きでない。

縫い付けたボタンのような目をした局員たちに
そこはこちらの希望を叶えてくださいと頼み北海道行きは取り止めて貰った。
発送ラベルと輸送用ラベルの行き先に違いがないか確認工程を設け
誰が入力してもそこで誤りが生じても
間違いのない届け先に送られる仕組みをつくってほしい。そう頼んだ。
そのようにしますとの返答だったのでそのようになるものと期待しておく。

金策が間に合わなかったときのためにと郵便局長が金を貸すと言ったが
金は貰うことはあっても借りませんと普段通り答えてみて
この郵便局の思考回路では実際に金をいくらか出しかねないと気付き
強請りか何かで捕まりたくはなかったので
あなた方からは一円だって貰うつもりはないと慌てて付け加えた。

そして郵便局にクレイマーのリストがあれば
私の名を付け加えたに違いないとも思った。
これまで載せられずに済んでいたとして。

2014-07-24 17:55 更新 714日遅れ

第49回 夏の文学教室へ行って参りました。
第49回 夏の文学教室

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鉄分の墨汁に化ける白タブレット [愚]

Tuesday ,31st July 2012  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

映画やドラマで何も身に着けず泳ぐ場面を見ると気ままさに憧れる。何ひとつ縛るもののない自由な様に強く惹かれ私もそうしてみたくなるが咎められず騒がれず裸で泳ぐことのできる場所を知らない。ひとの来ない海を川をプールを風呂を生け簀を知らない。裸で泳ぐことが叶わないのは途方も無い大きな痛手の気がして窮屈で息苦しく居心地悪いことのように思う。


保育園児のときの水着は赤と黄の二色を大胆に配し胴回りに金色帯状の細布をあしらう攻めた感のある造りだった。それは写真に残っているのではなく、ただ記憶として頭の中にある。余程気に入っていたのか奇抜な見た目のためか未だに憶えている。生まれて初めての水着だったろうか。

保育園には水着代わりに下着を着ける決まりがあるらしかったが水着があるのに下着でプールに入るとはおかしな話だと父は言い、私は私で水着を着るものと勝手に決めていた。構わないとも駄目だとも言われぬまま我を通した私は白シャツ白パンツの群れにひとりサイケデリクな水着で紛れ込み紛れようもなく浮いた。

小学校へ入学すると揃いの紺色の水着を着た。水着の奇抜さで浮きはしなかったが身体は浮いた。手足を動かすと途端に沈むので泳ぐことはできなかったけれど逆上がりや縄跳びのように苦心するところは何もなく、うつ伏せに全身の力を抜いて水面に浮かぶのは気持ちよかった。泳ぐ練習をしなさい水死体の真似はやめなさいと言われても、ぷかぷか浮くのをやめなかった。


小学四年生になると上下ふたつに分かれた水着を買ってもらった。商店街の食中毒を出して潰れかけているケーキ屋の隣のやはり潰れかけて見えるうす暗く野暮ったく黴臭い学校指定の洋品店で脱ぎ着のしやすいスクール水着のつもりで選んだのだけれど腹やへその出る水着は学校指定の水着でもスクール水着でもないらしく悶着の種となり教師の中にはそんなものを買うとはと呆れるひともいて薄々カッコいい水着と得意な気持ちでいた私はがっかりした。けれど別の水着を買えとまでは言われず、転校後に買ったのだけれど転校生だから仕方ないと諦めてくれて、指定外の水着でプールの授業を受けられることになった。

受けられることにはなったけれど調子に乗った感のある水着選びをしても泳げないのは相変わらずで手足を自在に動かし泳いだつもりが溺れていると救助されてみたり随分遠くまでと期待して振り返るとスタート地点から少しも進んでいなかったり頭の中で描いた図と現実に大きな隔たりがあった。泳ぎの真似ごとをするたび耳の中へ入った水がちゃぷちゃぷ音を立てるのや二つ口の水飲みのような仕組みの先へ開いた両目を晒すのは苦手だった。そうした苦手を乗り越えぬまま結膜炎に罹りプールの授業は見学することになった。異端の水着は箪笥にしまってしまった。

翌年の春、私は親戚の家に預けられ、転校した。箪笥の水着は父母のいなくなった家から知らぬ間に親戚の家へ移動していて預けられた親戚の家から通う小学校でプールの授業が始まると親戚のおばさんから異端の水着が手渡された。新たな転校先でも上下に分かれた水着を着るのは私だけだったけれど学校も同級生も何も言わなかった。預けられた先のおじさんに一度、水着の上の部分は必要か訊かれただけだ。私の平坦な胸をちらりと見たあと洗濯された私の水着が物干しで風に吹かれるのを眺めながら。

親戚の家で暮らす小学五年生の夏休みは日々学校のプールへ通い、休みが終わる頃には二十五メートル泳げるようになった。潜っても十メートル泳ぐことができた。ひと夏に成し遂げた偉業に有頂天でそのうちきっと好きなだけどこまでも泳げるようになる。そう思った。父に報告しなくては。そうも思った。度を越した運動の不得手さで常々父には心配ばかりさせており泳げるようになったと知れば喜ぶだろうし安心するに違いないと思った。

翌年、母と暮らすこととなり三度転校した先はプールのない小学校で小学六年生の夏は水泳の授業がなく親戚の家から持ってきた上下ふたつに分かれた水着の出番はなかった。私を二十五メートル泳がせた水着は引っ越し先の押し入れに永眠した。母と暮らすと決まったとき父は私が親戚の家へ預けられた頃には他界していたと教えられ安心させたり褒められたりするのは叶わぬことと知った。

中学生になると肺の病気に罹り泳ぐことも水着を着ることもなかった。水着で周りから浮くことも実際に水へ浮かぶこともなくなりそのあと泳いだのは成人してからである。
泳がずにいて困りはしなかったが土踏まずにナイフを刺すような痛みが走り立っていられなくなったり歩き難くなることが度々あった。あまりにも激しく痛んで自分の身に何が起こっているのか不安になったがナイフを刺すような痛みと言ったら人魚姫に決まっていて、なるほど、ひと夏で随分泳げるようになったのもそのためかと納得した。
自分を人魚と信じているうちは土踏まずの痛みは消えることがなく自分が人魚であるというような考えがすっかり消えて痛みは去った。これもまた成人してからのことである。


土踏まずの激痛がどんなものだったか保育園児のときの水着ほどはっきりとは思い出せないけれど何も身に着けずに泳ぐことへの強い強い憧れは人魚だった名残りかも知れない。
2014-07-15 17:05 更新 715日遅れ

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じっと手を焼く虫眼鏡。 [愚]

Saturday ,30th June 2012  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

病院へ行き、これまで話さずにいた症状を医者に告げる。
少し強いものになりますがと提示された薬は
副作用に幻覚幻聴が起こり得るという説明で使うかどうか決めずに帰る。
帰って調べてみると病的性欲が抑制できなくなることがあるとも書かれていた。
幻覚幻聴病的性欲どれかひとつにしても緩和したい症状と釣り合わない。
出るか出ぬかわからぬ副作用だからと試してみる気にならない。
一か八か賭ける気になれない。

意識混濁や痙攣や発疹などは深刻だけれど
出た!副作用!といった見た目のわかりやすさと説明不要な感じがある。
幻覚幻聴病的性欲は自己申告な訳で
自分で自分を診断し医師へ申し出なくてはならない。
幻覚幻聴病的性欲を訴えて元からそうでしょうと言われたとき
こんなものはなかったと証明する術がない。
或いは幻覚幻聴病的性欲が現れているのに自覚しないかもしれない。
そういうわかりにくいところへ身を置きたくない。
新しい薬は使わない。そう決める。


内田裕也というひとがロケンロールと言うのをテレビで見るたび
手に持つステッキを取り上げ頭を殴りたくなるのだけれど
そう思ってしまうのは病気なのか元々の性格なのか誰もが抱く印象なのか
判然としない。
曖昧さを意識するともやもやしがちだがこれについては然程気にならない。
いつか目前でロケンロールと言われるようなことがあって
取り上げたステッキで彼の頭を殴り罪人として裁かれるとき答えが出る。
それくらいの悠長さがある。
にも拘らず殴りたい気持ちは変わらなくある。2013-07-28 17:05 更新 394日遅れ


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傘で目を突くな。 [愚]

Thursday ,31st May 2012  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

こどもの頃母親の誕生日が変わった。
例えば難産で出産に時間がかかって日をまたぎ
はじめて空気に触れた日とすっかり全身が出て来た日で迷う或いは拾われるなど
実際のものがはっきりせず仮の誕生日を設けるというような話なら
彼女がこどものうちにどうにかしたように思う。
小学生ふたりの母親であった彼女にどういう事情が生じたのか
長いこと五月二十日生まれと言っていたものを
六月二十日生まれだったそうだった思い出したと突然言い出し
それからは六月二十日生まれで通した。
戸籍やなんかがどうなっていたかは知らない。

生き死にが勝手に反映されるものでなく
戸籍が事実の帳簿であるためには
正確に届け出るひとが要る仕組みで
そこに書かれたことをそのまま信用する訳にはいかない。
役所で発行される書類に使う日付が書かれているだけのこと。
原本謄本抄本と何かと堅苦しさを匂わすけれど
二百歳のひとを幾人も易々と生かしておく夢見がちな本。


松田優作は39歳で死んだとずっと思っていた。
出生届けが一年遅く出されていて
届け出て39年、生まれてから40年で死んだらしいと最近知った。
39歳のほうが伝説に似合うという感想はおいておいて
これは本人が明かしたことだろうか。ならいいのだけど。
もし松田優作が一年遅い生年月日を公式の誕生日としていたなら
知りたくなかった。
都合が悪いから目を瞑っておいてくれという悪事はともかく
隠していたことを死んだからと勝手に明かされては気軽に死ねない。


知る知らぬで世界は大きく変わる。
目の前が平穏だからと安心しているとどこかで災害や戦争が起きている。
薔薇の花を浮かべた風呂のつもりでヘドロに浸かっているのかもしれない。
どこも水がきれいになったなどと言うばかり、ヘドロはどうしたのか。
天井裏にみっしり詰められてやしないか。
時に不意打ちで天井を見る。漏れている感じはない。


犬の去勢手術をした。手術したのは獣医だけれど。
犬には相談せず勝手に決めた。
当日も手術と言わずに病院へ連れて行った。
去勢手術なんて簡単に言えない。
骨粗しょう症くらい言い難い。滑舌。2013-05-24 14:45 更新 359日遅れ

シャアツ。

さつまあげ。


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いつか同じひとつの地層となる砂粒どうし。 [愚]

Monday ,30th April 2012  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

父が死んだのは私が十歳と五日めのことで十歳と四日までは生きていた。
彼が生きているうちは親戚付き合いがあり
父の生まれ育った北海道からモノが送られて来たりひとが遊びに来たりした。

父のいとこの女性は年に一度くらい来ていたように思う。
玩具をくれたりどこかへ連れて行ってくれたり喜ばせるのがうまく
自分の犬の写真を見せながら聞かせてくれる話は面白く
彼女と過ごすのは楽しかった。

ある年、彼女が来たのは桜の季節で
朝早くから台所に立ち弁当を拵え花見に連れて行ってくれた。
晴天の井の頭公園の桜は満開で大勢のひとで賑わっていた。
どうにか桜の近くに居場所を見つけ花を愛でつつ弁当を食べる。

家にあった食材と道具でつくった弁当がそうとは思えぬ出来だった。
卵焼きとはこんなに美味いものか。と
母親の料理の腕に問題があるのでは。が同時に明るみに出る。
そんな気はしてたと六歳あたりの私は冷静に弁当を食べ続ける。

何か飲みたいと思えば「はい」と手渡されたのは麦茶で
そうは言わなかったけれど何から何まで気が利くねえという感じ。
コップを両手で口元へ運ぶとき煎った麦の匂いがした。
桜の花が風に舞う。我が世の春。

そんな満ち足りた思いが一瞬で砕けたのは麦茶を飲んだからで
毒薬を口にしたかのような違和感があった。
入っていたのは塩だったのだけれど
待ち構えた味との違いに震え麦茶に塩を入れる文化を知らず怖気づく。
二口めを飲むことはできなかった。
これが彼女ひとりのやり方なのか家伝なのか地域のものか一般的なのか
何にしてもこの花見は桜でも弁当でもなく塩麦茶として心に残る。


母の麦茶は砂糖入りで甘かった。
今は麦茶を飲むことは滅多になくあったとしても何も入れぬが
得意料理などなかった気のする母に毒され甘い麦茶が好きだった。
思い出せる料理はどれも今ひとつなものばかりで
砂糖入り麦茶が母の味なのかも知れない。

彼女ひとりのやり方なのか家伝なのか地域のものか一般的なのか
他にやるひとを見ないのだけれど
母が甘夏みかんに砂糖をまぶしていたことはおいておいて。
2013-04-06 04:25 更新 342日遅れ

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画鋲は飲まないほうがいい。 [愚]

Saturday ,31st March 2012  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

雨が降る。
雨は好きで少しくらいの雨なら濡れるのも気にならない。
気にはならないけれど
乾いた服に着替えたときのさっぱりした感じはとてもよい。
もう一度濡れた服を着るなんてことは全力で避けたい。


坂を下った道の曲がる辺り、柵の向こうに池がある。
池といってもコンクリートでいびつな四角形につくられたもので
周りに茂る木々の枝やそれに巻きつく蔓や丈のある雑草に覆われていて
陽の光も殆ど当たらず気をつけて見ないと池のあることに気付かない。
そんな目立たぬ池に40センチくらいの錦鯉が何匹かいて
観賞されにくい観賞魚になっている。

あの池にも雨が降っている。
池が溢れるほどの雨ではないがそう思う。
水の中の鯉は既に濡れており雨で濡れたと騒がぬだろうし
濡れた鱗を乾かしたいと望んでもいないように思う。
ただあの草木に埋もれた池を知るひとりとして
時々思い出すくらいのことはしたい。
してもしなくても変わりないことを無責任にしたい。
というのもあるし
忘れたら消えてなくなる。そんな思いもどこかにある。
2013-04-03 16:00 更新 369日遅れ

i'm watching you


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Thunderbirds Are Go [愚]

Tuesday ,13th March 2012  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

携帯電話を放り投げるなどして破壊、無残な愛機に涙する。
短気を起こし未来ある愛機を自ら絶命させてしまった。
無理だろうけれどとすがる思いで見てもらうと意外にも修理可能と診断され
では是非と預けて数日、auショップへ受け取りに行く。

箱に入れたなら新品と見間違える完璧な修理に感激するも
書類の記入や生きているデータを転送する間の会話がおかしい。
預言者の真似ごとか個人情報の収集かと疑念を抱き
「ええ、まあ」と肯定しながら首を横に振る作戦にて難を逃れた。

「青が好きなんですか」「好きですよ絶対」「私にはわかります」
auショップのひとは何故そんなことを訊くのか。
私の好みを言い当ててどうする気だ。
まあ、いい。うまく誤魔化してやったしと歩く私がガラスに映り
大袈裟に言えば青い服青い靴青い鞄みたいなことになっていて
そういうことかと気付いた次第。2013-03-31 12:05 更新 384日遅れ

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普段なら肉の安売り程度の日。 [愚]

Wednesday ,29th February 2012  gremz 自然破壊 森林破壊 大気汚染 オゾン層破壊

犬たちは相変わらず体調が安定せず医者通いが続く。
クスリの数が足りないなどのミスが行くたび起こり
違うクスリでも規定の量の二倍でも出されてしまえば気付く自信がなく
そういう誤りがないうちに改善出来ないものか動物病院に訊いてみた。
確認を二重にすると月並みながら具体的な返答を得て納得したが
犬たちの爪切りをサービスされたり院長に院外まで見送りに来られたり
無駄に腫れ物扱いされ閉口する。
プロフェッショナルな仕事をしてほしいそれだけしかないのにな。
真意の伝わらない感じ、こういうのは精神的に疲れる。


自動車運転免許証を更新する。
講習という名のビデオ鑑賞なんかは感受性が鈍ったのか
以前見たものよりあっさり風味で内容は直ぐに忘れてしまった。
写真撮影と教則冊子とあれとこれとと挙げてみても3250円は暴利に思う。
5年間有効にしては妙ちきりん写真に仕上げるあたり特に。


普段持ち歩いている小型カメラを失くす。
二日ほどしてあそこではと見当をつけたラーメン屋へ電話すると
どこに座ったか訊かれる。
テーブル席のどこどこと説明すると見て来ますねと言い
ああ見当たりませんねえと見当違いな返答。
テーブルの上に二日置いたままになっているとは考えていない。
落し物忘れ物に気付かなかったか、そういう話を聞いてないか
そこが知りたかった。


誕生日が来て多分ひとつ年齢が増えたのだと思うけど
自分が何歳なのか考えない。
着ぐるみが古びていくだけで中身は十歳のままいるから。

球技大会に遠征した日。

靴下を履いていないのが私です。  2013-03-31 11:45 更新 397日遅れ

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